元々は品質の悪いスダチの大量廃棄を
どうにかできないか?と
相棒が考えた事から始まりました。
スダチの皮の汚い実は原料(搾汁用)にも
取ってくれません。
これがJAに私がスダチを
出荷しなくなった原因なのですが
これまでは出荷できない実を
全て自分の土地に廃棄してました。
皮が汚くても中身は変わらないので
もったいないな!とは思ってましたが
次の考えが浮かばず、ただ廃棄を続けてました。
でも相棒は
「どうせ捨てるなら動物に食べてもらえないか?」
と考え動物園に連絡してみたのです。
ただスダチは酸っぱい果物なので
食べてくれる動物もいるのですが
あまり反応は、よくありませんでした。
次に廃棄の対象になるのがミカン。
とにかくミカンはカメムシの被害もあり
これまで私が作った中で最悪の出来で
商品にならない実が大量に出ました。
ミカンは、いろんな動物に人気で
動物園のスタッフに、すごく喜んでもらえたと
相棒が満面の笑みで帰ってきました。
最初はウチだけで行動してたのですが
野菜を栽培してる農家の方にも声をかけたりして
次第に動物園に持っていく量も増えてました。
私達夫婦は加茂谷元気なまちづくり会の理事をしてて
昨年暮れの役員会で、この話をしたところ
あれよあれよという間に会の活動に昇格。
新年、最初の運搬は正式に会の活動として
廃棄される果樹や野菜を届ける事になりました。
すきとく市の会員から届けられた
沢山の廃棄予定だった野菜たち。
山や畑に捨てて肥料にという考えもありますが
キャベツ、白菜、ブロッコリーの外葉などは
捨てるのホントにもったいない状態なのです。
何よりコロナ禍で動物園の経営は
どこも大変厳しい状態だと聞きます。
動物たちを援助するという社会貢献活動の中で
今の社会に必要な事が、いっぱい詰まってます。
例えばSDGsの17の目標の中にある
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任、つかう責任
などが理念に合ってると思います。
雪の情報もあったので明日に延期になりました。
こうした活動が全国的に広がれば
時々目にする、せっかく育てた
キャベツや白菜などを無駄にしてしまう事は
無くなるんじゃないかな?と思います。
さあ全国の農家の皆さん広げていきましょう!