このブログで何度もお伝えしてますが
宮本さんは加茂谷へんろ道の会の会員で
いろんな形で会のサポートをしていただいてます。
ウチも数多くある中の一軒。
私も「遍路ある記」を見るのが楽しみですし
スクラップにして保存しています。
この記事だけでなく遍路や仏道に関する
徳島新聞の記事を全て切り抜いて保存してるのですが
今では、このスクラップを見るのを楽しみに
ご宿泊されるお遍路さんもいらっしゃいます。
女将は毎日のように、お遍路さんと接していますが
私は分業制にしてから農業担当で
ほとんど、お遍路さんと接する事が無くなりました。
でも送迎の場所がアチコチになると私の出番もあります。
その時登場するのが私の愛車?軽トラ(笑)
主に送迎する場所の10分程度が、お遍路さんと
一対一の会話時間。
私は小さい頃からお婆ちゃんに、お遍路さんには
「なぜ遍路に?」と聞いてはいけないと言われてて
その頃は、どういう事かよくわかりませんでしたが
今は、その意味がよくわかります。
なので送迎の10分間、その日の天候や最近のニュースなど
他愛もない話で終わる事がほとんどなのですが
『実は…』と、突然何かのスイッチが入ったかのように
濃密な10分間を過ごす事もあります。
的確なお応えが出来ないまま、お見送りすることがほとんどで
申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
でも最近は、お遍路さんは答えを求めてるんじゃなくて
「誰かに聞いてもらいたい」とか「伝えたい」という時も
あるのかな?と思うようになりました。
これも出会い、何かの縁なのです!
何度も宿泊してくれるお遍路さんもいれば
一度限りのお遍路さんもいます。
暑い時期は火を付けませんが
いよいよ今夜から囲炉裏に火が入りました。
夕食の時間になると、お遍路さん同士で
会話が盛り上がってる声が聞こえてきます。
食堂を囲炉裏にして正解でした。
炭の暖かい火が疲れた体を癒し火を囲んで自然と会話が弾みます。
いろんな気持ちに寄り添える
そんな遍路宿でありたい!